宮前平・ひなた食堂にて改良され大人気に

2020年06月02日

ひなた食堂、大人気のフォカッチャ

コロナの影響で時短営業を余儀なくされていた、そんな時期に、

ある商品が改良を加えられ、テイクアウトで大人気になっていた。

 

それが、、、

このフォカッチャである。

 

コロナが蔓延する少し前にこのテイクアウト型フォカッチャは誕生していた。
会計をする際に、

「高橋君、新しくフォカッチャ始めたんだけど、どう?」

と声を掛けられ、そういわれると私の性格上、

「あ、じゃあ一つ」

となる。

 

家に持ち帰り、お店で教えていただいた通りにフォカッチャを温めた。

全体をふっくらに仕上げたいならレンジで少し温める。

外をカリッとさせたいならトースターで温める。

初めてということもあり、どちらも試した。

結果、私にはレンジでチンの全体をふっくらが合っていた。

 

食べる時には、

「そのまま食べてもいいし、バターでもいいし、でもお勧めはオリーブオイルかな」

という言葉をいただいたので、その言葉通り全てを試した。

パンにオリーブオイルを付けて食べるようなおシャレな習慣は私にはない。

案の定、私にはマーガリンが合っていた。

(バターではないところが庶民的である)

 

それから暫く

「1つどう?」

「あ、じゃあ1つ」

「どう?」

「あ、今日は2つ」

という日々が続いた。

 

その頃にはもう食卓からオリーブオイルはなくなっていた。

そのまま食べるか、得意のマーガリンである。

 

 

そんなある日、

いつものように持ち帰ってフォカッチャを食べた。

 

「・・・ん?」

もう一口。

「・・・ん?・・・なんかいつものフォカッチャと違う感じがしない?」

僕がそう言うと、妻が

「あ~、SNSに新しくジャガイモを練り込んだフォカッチャって書いてあったやつだ~」

 

・・・あ、そうなの!?

これジャガイモなんだ。嫁、俺よりひなた食堂に詳しいんだ。

何!?この絶妙な塩加減!!

何!?この「もちもち」しつつも「しっとり感」!!

と声に出したかどうかは分からないが、明らかに改良されたこのフォカッチャの方が美味しかった。

今までも美味しくなかったわけではないが、私好みになった。

 

それ以来、マーガリンすら食卓から消えた。

そのまま食べるのが一番美味しく感じたからだ。

 

 

それからも

「フォカッチャどう?」

「じゃあ2つ」

「1つどう?」

「いえ、2つ」

とテイクアウトしていたそんなある日。

 

遂にその時はきた。

 

会計をするとき、

「・・・1000円になります」

「・・・・・・・・・・・」

 

いつもの

「フォカッチャ1つどう?」

の声がなくなってしまったのである。

 

僕の役目もここまでか・・・

別に無理をして買っていたわけではない。

最初は余りそうなら買って帰るかという気持ちも少なからずあった。

しかし今となっては、寧ろこちらが前のめりで買っていた。

だが、その日は、

「お前に食わすフォカッチャはねえ!」とばかりに

お店からフォカッチャの姿は消えていた。

 

その日を境に

「フォカッチャどう?」

の声はなくなってしまった。。。

 

 

ある日、レジの近くでランチを取っていた。

レジの横に並ぶフォカッチャは4つ。

会計を終えた女性のお客さんが

「フォカッチャ3つください」

と。
ひなた食堂のランチ営業はまだ続き、

夜にも営業はある。。。。。

 

いつもランチ後にアイスコーヒーを飲む。

その日のアイスコーヒーはいつもより少ししょっぱかった・・・。